演劇×(教育×地域×採用)

花まる学習会王子小劇場の企画発起人の佐藤孝治の観劇ブログです。

柿喰う客フェスティバル最終日『フランダースの負け犬』を観て来ました。

まず、ここまで『へんてこレストラン』『サバンナの掟』と観て来て『フランダースの負け犬』と観て来たのですが、問題なく行けています。もっとキツイ感覚になるのかなと思っていたのですが、全く問題ないです。

はい。面白いんです。

フランダースの犬の最後のシーンのネロの最期の言葉「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ・・・。なんだか、とても眠いんだ・・・、パトラッシュ・・・」から始まりました。永島敬三さんと大村わたるさんの『へんてこレストラン』コンビからスタートするコント展開で柿喰う客フェスティバルだなあとしみじみ思いました。

今回もくじ運が良くて、最前列でした。本当に目の前で展開される演劇でした。そのおかげで田中穂先さんが犬のパトラッシュ役で倒れている時の、肉球の演技までしっかり観ることができました。倒れ方も、起き上がり方も、肉球も犬に見えました。バカを演じていると、遠い親戚の軍の偉い人を演じる時のギャップも凄かったです。いつも思いますが、役者って凄いなあと思います。

玉置玲央さんの声って凄いですね。鼻から抜けるような声の迫力が好きです。

中屋敷法仁さんの動きが凄いですね。顔の演技も好きです。

永島敬三さんの状況の説明とか、ちょこちょこ繋げていく流れが毎回ジワジワ来ます。

大村わたるさんの『へんてこレストラン』と『フランダースの負け犬』のキャラクターの違いで、役者って凄いなあと思いました。

加藤ひろたかさんの独自のポジショニングがたまりませんね。

板橋駿谷さん、迫力ありました。ただ者ではない感がはんぱない。

牧田哲也さん、カッコイイ。真っ正面から照明バーンとあたった瞬間。神憑っていた。

こんな戯曲を19歳で書き上げる中屋敷さん、やっぱりすごい。

笑えるシェイクスピアと好評を博したDステ19th「お気に召すまま」に牧田哲也さんがタッチストーン役で出演するそうです。チラシをいただきました。

www.youtube.com

フランダースの負け犬』
【作・演出】中屋敷法仁
【出演】玉置玲央、永島敬三、大村わたる、牧田哲也、加藤ひろたか、田中穂先、中屋敷法仁、板橋駿谷
【内容】第一次世界大戦下のドイツ軍を舞台に描く友情物語!若き軍人たちの切ない想い!哀しき生き様とは!?中屋敷が19歳で書き上げた野心作に男8人が挑む!

 

帰り道、打ち上げに向かう中屋敷さんとばったり遭遇。明日から王子に柿喰う客のみなさんがいないということがちょっと信じられないですが、終わりがあるから、新しい出会いがあるんですよね。今後のご活躍を楽しみにしております。ありがとうございました。

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