映画×演劇×音楽「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」演劇「聞こえるように話すなよ」(劇団晴天)を観て来ました。2016/6/14
映画×演劇×音楽「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」の4日目のプログラムはこちらです。(毎日違うプログラムを考えるのは大変だろうなあ)
▼映画「東京乗換案内」
▼ごあいさつ
▼映画「Retro fiction landscape」
▼演劇「聞こえるように話すなよ」前編
▼映画「モラトリアム・カットアップ」
▼演劇「聞こえるように話すなよ」後編
映画「東京乗換案内」「Retro fiction landscape」「モラトリアム・カットアップ」の3つの映画作品は昨日観たので2回目。2回目でも楽しめました。いや2回目の楽しみ方がある映画でした。「Retro fiction landscape」の中盤でキオスクの前に立っている外国人のおじさんが実は主役なんじゃないかという存在感でいるとか、細かな点を気にしながら観ていました。1回目の感想はこちらで書きました。
ということで今日は、演劇「聞こえるように話すなよ」について書きます。
この演劇は映画「モラトリアム・カットアップ」を挟んで前編と後編がありました。まさに演劇×映画という試みでした。
映画館という舞台をそのまま使って、映画館にやってくるいろいろな人と人とが絡んで行く。登場してくる人みんなおかしい。おかしい人がおかしい人と絡んで、普通っぽい人が板挟みになっていくところが可笑しい。
大石晟雄くんの演劇をはじめてみるので、なるほど、これが大石ワールドなのかと思っていたのですが「今日の晴天はいつもよりあっさり目の味付けです。」という大石くんのつぶやきを観劇後に観ました。「聞こえるように話すなよ」はなかなか濃いなと思ったので、そうとう濃い感じなんだろうなあと思いました。
柴野太朗監督がこのようなつぶやきがありました。
映画「モラトリアム・カットアップ」内ではおちゃらけた雰囲気のアキオ(大石晟雄)ですが、自身が作・演出する時は、きちんと観る人のことを考えた芯のある話をつくってきます。かなり見応えのある公演になるはずです。お見逃し無く。
— 柴野太朗 (@TaroShibano) 2016年6月14日
おっしゃる通りでした。
役者大石晟雄と、作・演出大石晟雄がいるんですね。実際に演出している時に、どんなキャラで演出しているのですかね。そのあたりが気になります。
「聞こえるように話すなよ」は、映画館で演劇をやるということになって、お話を考えたと思いますが、どうやって考えて行くんですかね。登場人物のキャラクターが面白くて、どうなっていくんだろうと思いながら観てました。劇場スタッフが母と娘に振り回されたり、男と母の板挟みになって困ったりと面白い状況になっていき、面白くなってきました。そして、登場人物がそれぞれいろんなことを言っているシーンでは、いろんな方向から声が聞こえてきて、サラウンドでした。劇場の通路や二階部分も含めて全体が舞台でした。
役者さん一人一人気になりました。
近藤 陽子(待つ女)
加藤 巧巳(男)
鈴木 彩乃(おねえさん)
竹林 佑介(探す男)
白石 花子(母)
角田 悠(娘)
荒木 広輔(劇場スタッフ)
加藤さくら(彼女)
あと、守利郁弥作・演出の演劇「メトロな生活」(Dr.MaDBOY)に登場した守屋慶ニさん演じる天才映画監督スダガワが今日も出てくるんではないだろうかとちょっとだけ思っていました。
今後の、作・演出大石晟雄の演劇はウオッチしたいと思いました。役者大石晟雄ももっと観たいです。
映画×演劇×音楽「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」を観ていて、ふと思い出したのが、2008年5月31日(土)~6月6日(金)、池袋シネマ・ロサで行われたレイトショーです。映画「剥き出しにっぽん」。あれは、衝撃でした。
映画「剥き出しにっぽん」
監督:石井裕也 出演:登米裕一 二宮瑠美 ほか
日本映画専門情報サイト:fjmovie.com/作品情報:剥き出しにっぽん
出演の登米裕一さんが脚本家・演出家・キリンバズウカ主宰で、映画監督の石井裕也さんの作品に出演していました。登米裕一さんは王子小劇場(現花まる学習会王子小劇場)のスタッフをしてくれていて、お誘い頂いて観に行きました。
TBS水ドラ『おかしの家』演出:石井裕也 池田克彦 脚本:石井裕也 登米裕一
キャスト:オダギリジョー 尾野真千子 勝地涼 八千草薫 他 原作協力:「うちのネコが訴えられました!? -実録ネコ裁判-」(KADOKAWA刊)
今後「柴野太朗 × 守利郁弥 × 大石晟雄」がどんな作品を放って行くのか、楽しみだなあ。写真は左から大石晟雄さん、柴野太朗さん、私です。