演劇×(教育×地域×採用)

花まる学習会王子小劇場の企画発起人の佐藤孝治の観劇ブログです。

【芝居】時間堂最終公演『ローザ』12月29日16時

時間堂最終公演『ローザ』を観ました。登場人物が外人なので、色々と混乱してしまうところを、ヒザイミズキさんが絶妙にガイドしてくれるところが、ありがたかった。あれ、良かったです。時間堂の最終公演なんだなあと思いながら、じっくり観ました。照明も良かったなあ。シンプルな舞台に世界を想像するのは、照明の力も大きいなあと思いました。黒太剛亮さんは一体何人いるんだというくらい、ここ最近見る芝居は照明黒太剛亮。役者のみなさんの熱演で世界に引き込まれました。終わらないといいなあと途中で思ってました。でも、始まると終わってしまうんですね、演劇って。時間堂最終公演を堪能させていただきました。

越寛生氏(演出家・脚本家・俳優・(劇)ヤリナゲ主宰)とのアフタートークも良かったです。聞きたいことを聞いてもらえた感じです。ずっと不思議だったことがスッキリしました。なんで最近の作品が革命関係が多かったのかがわかった。大きな世界を描きたかったんですね。ふと、旅館でピンポンをするお芝居を思い出しました。最近の時間堂はロシアとかドイツとか革命とかそういう感じだったのですが、牧歌的な時間堂を思い出しました。こいけけいこさんが登場すると時間堂だなあと思っていたことを思い出しました。時間堂の黒澤世莉くん、ありがとうございました。時間堂のみなさまの今後のご活躍をたのしみにしております。

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時間堂最終公演『ローザ』
2016年12月21日(水)~30日(金) @十色庵

ドイツの革命家ローザ・ルクセンブルク
彼女の死後、墓前に訪れた因縁の4人が繰り広げる、ローザと過ごした記憶の再現劇。
「想像しろ。ローザの顔、ローザの声、ローザの身体。想像しろ、死の瞬間を。」

俳優の身体と観客の想像力だけで世界を立ち上げる、「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」最終章。

2009年に時間堂が劇団化した最初の公演『花のゆりかご、星の雨』と、最終公演『ローザ』との共通点は、花にまつわるシーンがあることです。『ローザ』初演時は「世界と戦う物語」だと思ってましたが、今は「世界と遊ぶ物語」かなと思います。両端の燃える蝋燭のような人生を駆け抜けたローザの人生を祝福する物語であり、ある人物の安らかな眠りを願う物語です。花束で抱きしめるような体験を、あなたのために。おやすみ。

黒澤世莉

台本・演出
黒澤世莉 Seri KUROSAWA

出演
菅野貴夫 Takao KANNO*
直江里美 Satomi NAOE
ヒザイミズキ Mizuki HIZAI
尾崎冴子 Saeko OZAKI
國松卓 Taku KUNIMATSU*
http://jikando.com/nextstage/602-rosa20162.html