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花まる学習会王子小劇場の企画発起人の佐藤孝治の観劇ブログです。

【芝居】LiveUpCapsules「スパイに口紅」2017.1.26[木]花まる学習会王子小劇場

「スパイに口紅」は第二次世界大戦前夜の満州を舞台に、史実を土台にしたフィクションです。花まる学習会王子小劇場にあの時代が存在していました。舞台である昭和通商株式会社は実在していて、こういうことがリアルにあったんだろうなと思いました。観劇後にネットで昭和通商 - Wikipedia幻の国際商社「陸軍昭和通商」を読んだら脳内であの舞台の映像が浮かび上がってきました。それくらいリアルでした。

主演は2016年に花まる学習会王子小劇場佐藤佐吉賞で最優秀主演俳優賞に輝いた宮原将護さん。本当にあの時代を生き抜いている真っ只中にいる人が目の前に現れた感じでした。会社のリーダーとしてどうするべきか。自分が信じる道を歩む姿に共感して見ていました。

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花まる学習会王子小劇場2017年新年会で、祁答院雄貴さんとお話させていただいた時に「スパイに口紅」のお話を聞いていて、期待値が高まっていました。祁答院雄貴さんが演じる海老沢幸秀にはハッとさせられました。「とても綺麗でした」と伝えたら「照明さんの力です」と謙遜されていましたが、確かに照明マジックはあるかもしれませんが、役者の力がなければあんな風にはなりません。

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しかし、よくこれだけ、この物語にぴったりな役者さんを集めたなと驚くほどぴったりな俳優陣でした。舞台美術の力、衣装の力、照明の力、音響の力、そして脚本と演出の力が掛け合わさり、第二次世界大戦前夜の満州の空気感が確かにありました。

私は「知らない日本を見に行こう」というLiveUpCapsulesが実現したいことに共感しました。いつの時代にも世の為人の為に情熱を持って生きていた人がいて、その人たちが夢見た世界に今自分たちが生きています。歴史を学ぶということ、彼らの情熱を感じることなのだと思います。LiveUpCapsulesの舞台を見てから教科書を読むともっともっと知りたくなると思います。これからのLiveUpCapsulesの作品が楽しみです。

残りあと5ステージです。このお芝居を見た友人と「お前だったらどうする?」と語り合いたいです。

27金 19時半
28土 14時・19時
29日 13時・17時

劇場の階段では、LiveUpCapsules「線と油絵具」の写真展が開催されていました。とても素敵な写真でした。

最優秀主演男優賞 宮原将護さん(大人の麦茶)/最優秀舞台美術賞 鎌田朋子さん/優秀脚本賞 村田裕子さん/優秀照明賞 今西理恵さん/優秀衣装賞 おめでとうございました。

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花まる学習会王子小劇場としても押しプログラムということで花まる学習会王子小劇場TVで3回放送されています。3つ目の放送は、舞台を見てから見た方がいいですよ。

劇団さんいらっしゃい「LiveUpCapsules」

LiveUpCapsules「スパイに口紅」告知!

ネタバレ注意!LiveUpCapsules「スパイに口紅」
アフタートーク風プログラム


LiveUpCapsules「スパイに口紅」

2017.1.26[木]花まる学習会王子小劇場

【脚本・演出】村田裕子

【出演】宮原将護(大人の麦茶)、祁答院雄貴(アクトレインクラブ)、遠藤綱幸、桂弘、菊地真之、検崎亮、虎玉大介、杉山雅紀、橘颯(劇団俳小)、高山和之(くろいぬパレード)、山田隼平(劇団AUN)、弓削郎  

【内容】大日本帝国時代。

国に秘密裏に鍛え上げられた諜報員たちがいた。
メールも携帯も、ファックスさえも無い時代、彼らの諜報活動は如何なるものであったのか。
そして命を賭した先に或るは、他国への侵略か、祖国の滅亡か。
生き残るのは、誰だ。

僅かに残された記録から着想を得た、壮大なるスパイ・フィクション

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