演劇×(教育×地域×採用)

花まる学習会王子小劇場の企画発起人の佐藤孝治の観劇ブログです。

[地域 × 演劇]の可能性/『なんだか北区が面白くなってきた!!〜リターンズ〜』での4つの演劇を観てきました。2016年7月22日

花まる学習会王子小劇場は[教育 × 演劇]の可能性に挑戦中です。

王子小劇場は2016年6月1日から花まる学習会王子小劇場になりました。

これは、どういうことかというと、王子小劇場を運営する佐藤商事株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:佐藤秀雄)は、株式会社こうゆう(本社:埼玉県さいたま市代表取締役高濱正伸)と、王子小劇場の今後 3年間のネーミングライツ(施設命名権)販売について、基本合意しました。 これにより、王子小劇場の愛称は、株式会社こうゆうが展開する学習塾「花まる学習会」の名称を冠し、2016年6月1日から「花まる学習会王子小劇場」となったのでした。

経緯を詳しくまとめました。

kojisato515.hatenablog.com

命名権の取得に留まらず「教育×演劇」といったところで新しいシナジー効果を発揮できるような取組みをして行こうと考えて、取組みをスタートしています。

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[地域 × 演劇]の可能性に挑戦とは

 そんな花まる学習会王子小劇場が、地域に対して演劇ができることがあるのではないかということで、[地域 × 演劇]の可能性に挑戦をスタートしました。

どんな挑戦かといいますと「北区で活躍されている人やプロジェクトを花まる学習会王子小劇場の職員が取材をして、脚本化して、稽古をして、パーティーで、演劇を披露するという企画」
です。

2016年7月22日 に開催された『越阪部和彦さんと一献傾ける会』の【第2部】 北区ネットワークパーティー『なんだか北区が面白くなってきた!!〜リターンズ〜』に4つの地域活動をテーマにした演劇を披露いたしました。

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はじまりは6/13に、東京都社会人サッカーリーグ2部に所属するスペリオ城北のゼネラルマネージャーの宮坂一朗さんから頂いた1通のメールでした。

タイトル:7/22の北区ネットワークパーティーへの協力

本文:
7/22の北区ネットワークパーティーの全体打合せを下記の通り行います。佐藤さん・杉山さんは、根木さんと連携してパーティーの演出の部分でお力をお貸しください。

パーティーの目的は「すでに活動をしている人同士や、これから始動したい人たちをつなぐ」で、NPOや団体だけでなく企業や行政もすべて同等に考えたいと思います。知っている人がだれもいなくても、社交的でなくても、楽しめるように工夫したいと思います。

宮坂一朗さん、当日は司会担当でした。

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「コミュニティラジオ きたくなるまち」のマー坊こと根木真代さんは、花まる学習会王子小劇場の支援会員として劇場を応援して頂いており、劇場職員の持っている能力をよく知っている方です。ちなみに「コミュニティラジオ きたくなるまち」の毎月10日更新の番組に「花まる学習会王子小劇場の聞いて!聞いて!」があってお世話になっているところでもあります。

左がマツコ・デトックスこと花まる学習会王子小劇場芸術監督の北川大輔根木真代さんです。今回の企画は宮坂一朗さんから打診を受けて、この二人が推進しました。劇場側が北川、地域側が根木さんというコンビネーションです。

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6月17日(金)18:30から行われた王子駅前のJR王子駅前のカジュアル・イタリアン・レストラン・カフェ「TAGEN DINING CAFE」にて関係者による「北区ネットワークパーティー」のお打ち合わせが行われました。ここでもろもろお打ち合わせをさせて頂き「北区で活躍されている人やプロジェクトを花まる学習会王子小劇場の職員が取材をして、脚本化して、稽古をして、パーティーで、演劇を披露するという企画」が固まりました。

劇団「犬と串」の脚本家・演出家であるモラルが4つのストーリーの作・演出を担当。原案は北川大輔(劇団カムヰヤッセン・王子小劇場芸術監督)。出演は北川大輔池亀三太(劇団ぬいぐるみハンター主宰)、岩本好礼演劇ユニットperrot)、守利郁弥Dr.MaDBOY)、笠浦静花(劇団やみ・あがりシアター)、佐々木琢(劇団あたらしい数字)、裕元恭(深夜ガタンゴトン)、モラルという花まる学習会王子小劇場の職員たちです。花まる学習会王子小劇場のクリエイター達が地域の皆さんと一緒に創り上げた4つの物語をご紹介します。

▼北区花火会

第一話は、北区花火会のエピソード。

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 北区役所に花火会の苦情の電話がかかってきます。

「困るんですけど・・・花火」

「いやー、そう言われまして、北区が主催しているのではなくて、民間の方の有志が主催されている花火会なんです」

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 電話でお話をしていると、突然不思議な存在が現れます。

「えー、なっ何なんだ・・・」

「あー、出てますか。花火会へのクレームの電話をされる方の所に、花火の精がでるんですよね」

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寸劇を見ている、北区花火会を主催している宮坂さんと杉山さんは笑顔です。

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 クレームを言っていた人も、なんだかんだあって、花火の精と仲良くなってめでたしめでたしという物語でした。

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 寸劇が終わると、宮坂さんと杉山さんが舞台に登場。北区花火会についてお話をお聞きしました。北区花火会について、より一層深いプレゼンテーションをしていただきました。

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ままこまち

第二話はままこまち+ Cafe & Deliの創業ストーリー。

山口祥子さんが、王子に創ったコミュニティカフェ「ままこまち」の創業ストーリーです。山口さんは公認会計士としてバリバリ活躍していましたが、子供が出来たことから働き方を変える必要が出てきてしまい、親子連れでゆったりとくつろげるコミュニティカフェを創ろうと、一念発起して脱サラしてママさんたちの協力を集め、オープンにこぎつけました。

この物語を花まる学習会王子小劇場職員が舞台化しました。

「私はこれから一体どうしたらいの?」と悩んでいる山口さん。

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 ニコニコしながらご本人が観劇中です。

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 一体どうすればいいのか・・・。悩みに悩んでいます。

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 そこへ、まだ赤ちゃんのはずの息子が、大きくなって、未来からやってきました。そして、お母さんに対して、自分が何をするべきなのかを伝えに来てくれたのでした。

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夢なんか、現実なのか、良くわからないけれども、 ままこまち+ Cafe & Deliを創ることを決意することができました。

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寸劇が終わって、山口祥子さんが舞台に登場。実際の起業ストーリーはどんな感じだったのかを、山口祥子さんご本人がお話くださいました。

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十条スタンプラリー

第三話は十条スタンプラリーに絡んだ十条カレー番付戦争のお話。

「十条カレー番付と街歩き2016」が実際に行われています。

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この十条カレー番付のはじまりの物語が始まりました。

十条のカレーで一番美味しいのはどのカレーなのか?私のカレーが一番美味しいというママさんに対して「いや、うちのカレーが一番だ」と宣戦するそば屋の大将。

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 十条カレー番付がスタートしました。

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 そこへ、お寺の住職が、「お寺のカレーが一番美味しい」と参戦してきます。般若心経の文字がカレーで紙の部分がご覧になっているカレーの登場です。

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 そこへ、何故かロックギターリストが参戦。「このギターの音色がカレーだ」と言っています。もはや、わけが分かりません。

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 このように、沢山の参加者が増えて、十条カレー番付になったのでした。めでたしめでたし。

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マツコ・デトックスこと花まる学習会王子小劇場芸術監督の北川大輔は役者を終えたら、即、司会進行に戻ります。

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 寸劇が終わったところで、十条カレー番付のリアルストーリーをお話いただきました。

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動画をアップしました。会場の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。

 

花まる学習会王子小劇場

最後の物語は花まる学習会王子小劇場です。

 

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中高生演劇サマースクール2016 集中コース発表公演『僕たちはなんとなく幸せになるんだ』の作・演出を担当した池亀三太(ぬいぐるみハンター)が劇場についての想いを語り、北区民と演劇を作るプロジェクト 「未開の議場 〜北区民版〜」の脚本・演出を担当する北川大輔(カムヰヤッセン)へマイクが渡されまました。

そのときの、動画をアップしました。

 

という訳で、めでたしめでたし、で全員集合してのフィナーレです。

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 マツコ・デトックスこと花まる学習会王子小劇場芸術監督の北川大輔がここまでやっているんだということをアピールするために創られたアピールボードはお芝居が終わった後も、会場で展示されていました。

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ということでこんなお悩みはありませんか?

今回の『なんだか北区が面白くなってきた!!〜リターンズ〜』プロジェクトを通じて、[地域 × 演劇]の可能性に手応えを感じました。地域の問題解決、あるいは地域活性化に演劇の力を活かすことができるのではないかという予感が現実になりました。

地域の課題を抱えているあなたからのご相談をお待ちしております。例えば、こんなお悩みをお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。

・地域のお祭りを盛り上げたい
・お店の新装開店でアピールしたい
・子供会で楽しいイベントをしたい
・PTAでお化け屋敷を企画しているが、何かが足りない
・会社の創業50周年記念行事で会長の創業物語を紹介したい
・社員のコミュニケーション能力を高めて、接客レベルを高めたい
・商店街の売り出しを盛り上げたい
・お客さんを楽しくなる居酒屋にしたい

などなど・・・

花まる学習会王子小劇場が、できること、出来ないことはありますが、何なりとご相談頂ければ幸いです。最初は難しいと思っていたことも、アイデアを一緒に出して行けば、解決できるかもしれません。演劇の可能性を地域の皆さんにご活用頂ければ幸いです。

お電話でのご相談  03-3911-8259 (劇場事務所電話)

ネットからのご相談 花まる学習会王子小劇場 | お問い合わせ

 

追伸その1

花まる学習会王子小劇場 地域発信プロジェクト中高生演劇サマースクール2016 集中コース発表公演『僕たちはなんとなく幸せになるんだ』【作・演出】池亀三太(ぬいぐるみハンター) 主催:王子小劇場 中高生演劇スクール実行委員会 後援:(公財)北区文化振興財団が7月31日に無事終了しました。

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追伸その2
北区民と演劇を作るプロジェクト 「未開の議場 〜北区民版〜」【脚本・演出】北川大輔(カムヰヤッセン)【企画・製作・主催】北区民と演劇を作る会 実行委員会 【共催】東京都北区 公益財団法人北区文化振興財団 花まる学習会王子小劇場【協力】カムヰヤッセン[Aチーム] 2016年8月26日(金)〜29日(月) 全6ステージ[Bチーム]2016年9月1日(木)〜9月4日(日) 全6ステージという公演があります。

www.en-geki.com 

追伸その3

今回の、4つの物語の作・演出を担当した劇団「犬と串」の脚本家・演出家モラルさんと「笑い」についてお話をしました。是非お聞きください。

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追伸その2

18年前に開催されたネットワークパーティーの会場で書かれた寄せ書きが会場に掲示されていました。地域の皆さんと一緒に、演劇の力で地域を盛り上げて行きたいと改めて思いました。今後ともよろしくお願いいたします。

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