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花まる学習会王子小劇場の企画発起人の佐藤孝治の観劇ブログです。

【稽古レポート】カムヰヤッセン活動休止公演「淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について」ワテラスコモンホール2017.2.16(木)~2.19日(日)

この座組でお芝居が観れるのが最後かもしれない。カムヰヤッセン活動休止公演「淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について」(公演情報)がいよいよ来週2017.2.16(木)~2.19日(日)にワテラスコモンホールで行われます。

カムヰヤッセン活動休止のお知らせ」がサイトにアップされたのは、2017.1.18のことでした。「今度の2月公演をもって、劇団としての活動を一休みすることにしました。北川大輔」「この度、劇団の公演活動を休止することになりました。代表・俳優 工藤さや」というメッセージを読んで、北川くんと話をして要はサザンオールスターズ - Wikipedia『より新しいものをつくるための充電期間』みたいなものだと理解しました。

今回の公演は2008年3月の旗揚げからこれまで積み上げてきたからこそできる古株劇団員小島明之辻貴大北川大輔の3人芝居でした。骨太なドラマで、普遍性の高いテーマというまさにカムヰヤッセンらしい作品です。今回のテーマは「介護」。今まさに多くの日本人が直面しているこの問題に正面からぶつかっていました。

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#淵また」というハッシュタグでタイムラインが賑やかになってきていて日々カムヰヤッセンの動きが気になっていました。相当、こんつめてやっているんだなあと心配していました。

 脚本は 2017年2月7日7:48 にできたようだ。

ちなみに、脚本が書き上がる日の前の晩の様子です。



というわけで、心配しながら、新しい稽古場を作りながら稽古をしているという都内某所の稽古場に向かいました。みぞれ雪が降っていて、ものすごい寒い夜でした。

 

カムヰヤッセン活動休止公演「淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について」の稽古の模様をレポート致します。

「淵また」最初の通し稽古ということで、緊張気味にスタート。

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稽古場の天井は高い。

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舞台は警察の取り調べ室。

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稽古を見つめる大石晟雄さん(劇団晴天)と川本ナオトさん(観劇三昧下北沢店の人)

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大石晟雄さんが創った舞台美術。黒太剛亮さん(黒猿)が明かりを照らした時にどうなるのかが気になります。楽しみの一つです。

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 役者北川大輔。しばらく見ることができないかもしれない。

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稽古を見つめる望月清一郎さん(鬼の居ぬ間に主宰)

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役者辻貴大。カムヰヤッセンのサイトにある紹介文「平成の侍。彼の中にある太い芯は舞台上でも華を咲かせる。正統派ながら不思議な感覚を与える色気のある俳優。おそらく覇王色の持ち主。」がとってもいい紹介文だと思う。

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役者小島明之。カムヰヤッセンのサイトにある紹介文「放たれる熱気の内に冷静さを隠し持つ。端正なルックスと可愛いさを武器にする愛されキャラ。吉祥寺を一人でブラブラしたりする。」もとってもいい紹介文だと思う。ちゃんと作っているなあ。

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カムヰヤッセン活動休止公演「淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について」(公演情報2017.2.16(木)~2.19日(日)にワテラスコモンホールが、ますます楽しみになりました。

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北川大輔さんに初めての通し稽古の直後にお話を聞くことができました。

小島明之さんと辻貴大さんに初めての通し稽古のあとにお話を聞くことができました。

 

カムヰヤッセンと北川大輔さんの作品と私についてちょっと振り返ってみる。

私が初めて観たカムヰヤッセンは、番外公演3 山の声-ある登山者の追想 カムヰヤッセン 北とぴあ ペガサスホール 2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)でした。あの時の空気感は、未だに残ってます。

そして、第13回公演 レドモン カムヰヤッセン 吉祥寺シアター2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)です。そういえば、私の観劇ブログは、レドモンからスタートしました。衝撃を受けて何か書かなくてはと思って始めたものの、まだ、何をどう書いていいのか定まってないですね。今、模索中ですが。

伝説の企画もありました。北区ネットワークパーティー(北区で活躍されている人やプロジェクトを花まる学習会王子小劇場の職員が取材をして、脚本化して、稽古をして、パーティーで、演劇を披露するという企画)「北区花火会」「ままこまち」「十条スタンプラリー」「花まる学習会王子小劇場」2016年6月17日(金)18:30

原案   
北川大輔(劇団カムヰヤッセン・王子小劇場芸術監督)

作・演出 
モラル(劇団「犬と串」の脚本家・演出家)

出演   
北川大輔、池亀三太(劇団ぬいぐるみハンター主宰)、岩本好礼(演劇ユニットperrot)、守利郁弥(Dr.MaDBOY)、笠浦静花(劇団やみ・あがりシアター)、佐々木琢(劇団あたらしい数字)、裕元恭(深夜ガタンゴトン)、モラル


「未開の議場 〜北区民版〜」北区民と演劇を作るプロジェクト [Aチーム] 16/8/26日(金)19:30

「未開の議場 〜北区民版〜」北区民と演劇を作るプロジェクト [Bチーム]2016年9月1日(木)

オトナの事情≒コドモの二乗「楽屋–流れ去るものはやがてなつかしき–」12/23

そして、いよいよ、#淵また」です。

第14回公演 淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について

期間 2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)
劇場 ワテラスコモンホール
出演 小島明之、辻貴大、北川大輔
脚本 北川大輔
演出 北川大輔
料金(1枚あたり) 500円 ~ 3,300円

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル 2017年2月16日(木)~19日(日)
16(木) 19:30
17(金) 19:30
18(土) 11:00 / 15:00
19(日) 11:00 / 15:00
※開場は開演の30分前、受付開始は45分前

説明 その一線を超えるかどうかは、覚悟の差だけ。

一線を越えてしまいそうになることがあります。
以前タクシーで、殺人犯の精神鑑定が云々というラジオのニュースを聞いた運ちゃんの「殺しなんてのはちっとおかしくなってるときじゃないと出来ないんだから、鑑定なんかした日にゃ、みんなおかしいってなるに決まってんだ」という言葉を、折につけ思い出します。
結局のところ、その線を超えたり、あるいは踏んでしまったがためにかかる面倒を思って、どうにか踏みとどまって生活しているに過ぎないのではないか、という疑懼が頭に浮かびます。
ごく稀にむしろその面倒という名の安心のほうがどうしようもなく面倒になってしまったり、向こうに広がる深淵の闇が罷り間違って大層な花畑にでも見えてしまうことがあって、彼の地に行ってしまった人に、ひどく同情を覚えることがあります。年々そういう機会が増えてきたような気もしています。
今回は「介護」をテーマに、超えてしまった彼の人と、超えずに済んでいる此の人たちの物語です。3人でできる限界をお見せできればと思います。

脚本・演出 北川大輔

スタッフ
脚本・演出 北川大輔
舞台監督 鈴木弥子
照明 黒太剛亮(黒猿)
演出助手 柴田和美、望月清一郎
制作 萩原深雪
休演 工藤さや小林樹ししどともこ
共催 一般社団法人淡路エリアマネジメント
特別協力 安田不動産株式会社
協力 花まる学習会王子小劇場
主催・企画・製作 カムヰヤッセン

公演の詳細とチケット予約はこちらから
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